「なぜサッカーをしているの?」
大学時代、ある人にそう聞かれました。
僕はプロサッカー選手を目指していました。でも、もう届かないと気づいていた時期でもありました。人生を懸けてきたものが手の届かない場所にあると認めるのは、思っていたよりもずっと苦しいことでした。
その頃、部活動支援の一環で出会ったのが、元プロサッカー選手の社会人の方でした。僕は聞かれるままに「恩返しです」と答えました。
「嘘でしょ。」
一言で見抜かれました。
「本当はなんなの?」
その問いが、僕の人生を変えました。
なぜ自分はサッカーをしていたのか。何ヶ月も考えて、ようやく出てきた答えは「自分がここにいる意味を証明したかった」ということでした。チームの中で自分にしかできない役割を果たし、仲間と喜びも悔しさも分かち合う。その瞬間に、自分が生きている実感があった。
つまり僕にとっての豊かさとは、自分らしく、誰かのためになれている状態のことだったんです。
サッカーのフィールドでそれを感じていたなら、社会に出ても同じことをやればいい。そう思って、人材の世界に飛び込みました。
社会に出て、人材紹介という仕事に本気で向き合う中で、一つの違和感がありました。
いい仕事との出会いが、あまりに偶発的すぎる。
僕の考える「いい仕事」とは、単に条件がいいということではありません。共感できる事業があること。信頼できる仲間がいること。自分の強みが活きる環境であること。その重なりの中にしか、本当の意味での「いい仕事」はないと思っています。
でも現実は、そういう情報が圧倒的に足りていない。企業の求人票だけでは事業の面白さは伝わらないし、転職する側も「自分は何がしたいのか」「何が得意なのか」を言語化できていない人が多い。自己理解が浅いまま、なんとなく条件のいい求人に流れていく。
そして正直に言うと、人材紹介という業界自体にも構造的な課題があります。マッチングが速いほど成果になるという仕組みの中で、「この人にとって本当にベストな選択肢は何か」を突き詰める時間が取りにくい。スピード重視の構造が、誠実さと対立してしまうことがある。
僕はそこに抗いたいと思いました。
速さではなく、深さで勝負する。5年後のキャリアから逆算して、「次の一手」を一緒に考える。転職しない方がいいなら、はっきりそう言う。それが結果的に、候補者にとっても企業にとっても、一番価値のあるマッチングにつながると信じています。
LiPは、成長産業・成長企業と、志を持つ人材のマッチングをしている会社です。
僕たちが大切にしている「志」という言葉。大げさに聞こえるかもしれません。でも僕が言う志は、もっとシンプルなものです。自分なりの納得感を持って、誰かの役に立ちたいと思えること。それだけで十分です。
そういう想いを持っている人が、その想いが活きる場所で働けたら、その人自身も、組織も、もっと強くなれる。そしてそういう人と組織が増えれば、社会全体がもう少し前に進む。僕はそう信じています。
あの日、「嘘でしょ。」と言ってくれた人がいなかったら、僕は今ここにいません。たった一つの問いが、人生を変えることがある。小さな出会いやきっかけが、人の人生を大きく動かすことがある。
僕たちは、そのきっかけになりたいと思っています。
キャリアに迷ったとき、立ち止まったとき、もっと上を目指したいと思ったとき。まずは気軽に話をしに来てください。答えを押し付けるようなことはしません。一緒に考えます。
あなたの人生が、少しでも豊かになるきっかけを届けられたら、僕にとってそれ以上にうれしいことはありません。